幼い頃に宮廷から追放され田舎で羊飼いをしながら育ったメリエル。そんな彼女を女王にし自らがメリエルの夫になるために都から侯爵トラヴィスが迎えに来る。しぶしぶ王宮へ入るが宮廷では家臣に舐められ女王反対派には命を狙われる始末。けれどトラヴィスはそんなメリエルを時に厳しく時に優しく見守り、命がけで守ってくれる。彼に徐々に心が惹かれていくメリエル。そして少しずつ政務のことが分かるようになったメリエルは庶民の気持ちが分かる女王になりたいと願うようになる。
最初はどうかな~と思いながら読み始めましたが、なかなか面白かった。主人公のメリエルも羊のようにフワフワした田舎娘かと思いきや、なかなかにしっかりしている面もあり、頑張り屋な女王見習いでした。そんな彼女を支えるトラヴィスも、最初は無鉄砲で言うことを聞かない小娘と言いながら、彼女の天真爛漫さと頑張り具合とやはり可愛さにやられたのでしょう(笑)ラスボスと謳われる王妃が中盤になってもちっとも姿を見せないので(影からちょいちょい手は出してきますが)、ラスト盛り上がらないかも・・・と思ってましたが兄の決断で予想通りの展開になり、いいところに落ち着いた結果となったのではないでしょうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ルルル文庫
- 感想投稿日 : 2016年1月17日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2015年11月7日
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