著者が言うところの「ガリレオ的実験」、すなわち仮説から演繹される反証可能な予測を検証するプロセスを科学的方法の標準としていた。ここから、セレンディピティが前もって考えていた人間が観察して起こるという帰結も導かれる。
総合的発見と分析的発見という分類が示されていたが、最近のビッグジャーナルでは、この両方が示されることがおおいのではと思った。
"「科学的方法」としばしば呼ばれるものは、強化された常識なのである" (p. 152)という言葉は科学という活動が突飛な思考プロセスではないことを強調する。
科学的メリオニズムやロイヤルソサイエティへの言及は科学に対する希望で満ちていえ、若い科学者に向けたメッセージとして適している。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
book
- 感想投稿日 : 2016年11月27日
- 読了日 : 2016年11月27日
- 本棚登録日 : 2016年11月27日
みんなの感想をみる