心霊探偵八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店 (2013年7月25日発売)
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本棚登録 : 1731
感想 : 102
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“ANOTHER FILES”って何??
本編と何がちがうの??
そんな疑問は著者あとがきでスッキリ解ける!

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とある神社で発見された刺殺体。

しかし容疑者の証言と、刺殺された男性の婚約者の証言がかみ合わず、捜査は難航していく。

そのころ、八雲のもとには晴香によってある事件が持ち込まれていた。

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読みながら「嫌われる勇気」(岸見伊知郎・古賀史健)にあった「何が起きたかではなく、どう解釈したか」という一言を思い出しました。
認識のちがいで、こんなにも事件が絡み合ったり、今の生き方が変わってしまうなんて…
まったく人間という生き物は、複雑すぎる生き物ですね。

なお“ANOTHER FILES”、ナンバリングシリーズ、“SECRET FILES”についての違いは、著者あとがきに記されています。
ANOTHER FILESは、ナンバリングシリーズと違って、悪意そのものである赤い両眼の男や七瀬美雪ががっつり出てこない分、えぐられるような苦しみもいくらか少ないです。
しかし反面、あの重苦しくしんどい展開から離れたことで、話自体に物足りなさも感じてしまい、そんな自分に苦笑いでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年10月9日
読了日 : 2020年10月5日
本棚登録日 : 2020年10月5日

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