読み終えたとき、背筋がゾクッとしました。
独立した短編集だと思い、読み始めました。
しかし読み進めるうちに、5編の短編集をつなぐものがあることに気づきます。
それは「バベルの会」という読書会です。
どの短編も、昭和頃と思われるの財閥や良家が舞台または背景にあるお話になっています。
良家や財閥家系にある、独特の歪みが、それぞれの話の中で見事にえがかれています。
4編目の「玉野五十鈴の譽れ」は、別のアンソロジー集で独立して読んだことがありました。
まさかそれが他にある短編とつながって、最後の「儚い羊たちの晩餐」につながる道になっていたとは…びっくりです。
じわじわ迫ってくるサスペンス、お楽しみください。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
米澤穂信
- 感想投稿日 : 2019年11月17日
- 読了日 : 2019年11月17日
- 本棚登録日 : 2019年11月17日
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