プチ哲学 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社 (2004年3月1日発売)
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本棚登録 : 3333
感想 : 418
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哲学者を紹介した本…ではなく、
「ちょっとだけ深く考えてみると、いままで気づかなかったことが見えてきたりするよ」「その小さな気づきは、1日1日を生き生きとしてくれたりするよ」という考えのもと、
日常をちょっとだけ深く考えるための
目線を教えてくれる、絵本のような本です。
 
まず目にとびこんでくる
ゆるくてかわいい絵を見るだけで、
心がなごみます。

左ページにある毎回のテーマについて
ちょっとだけ深く考えたことを読むと、
自分の目線もちょっとだけ変われた気が
してきます。

絵本のような感覚で、あっという間に
読み終えてしまったのですが、

本を閉じたあとも
「すこしだけ深く考えるだけで
こんなにもモノの見方が変わるんだ」
という衝撃が
じわじわと心に染みこんできて
びっくりしました。

人には感じる力と考える力が
備わっています。

疲れたときには、ぼーっと休息して
まずは感じる力を回復させるのが
大切ですが、
感じる力が少しずつ戻ってきたら、
「プチ哲学」で少しだけ考える力も
刺激してあげるといいかもしれません。


著者の佐藤雅彦さんは
「ポリンキー」のCMや
「だんご3兄弟」などを
手がけられた方です。

「プチ哲学」を読むと、
佐藤雅彦さんのモノの見方が垣間見え、
「ポリンキー」や「だんご3兄弟」が
佐藤さんから生まれたことも
大大大納得できてしまう、

「プチ哲学」はそんな1冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 生きること、死ぬこと
感想投稿日 : 2020年2月13日
読了日 : 2020年2月12日
本棚登録日 : 2020年2月12日

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