団塊世代の上野先生と、
そのジュニア世代よりちょっぴり若い古市さんによる
介護不安についての対談です。
インタビュー形式ですが読みやすく
1時間半くらいで読み終わりました。
私は古市さんの方と年齢的に近いので、
抱いている介護不安は参考になるものが多かったです。
親は親のままでいてほしい、という心理が子にはあること、
社会になんとかしてほしい、
解決策は誰か考えてという意識がジュニア世代には強いことがわかりました。
これはまさに
今まで受けてきた「答えのある教育」の負の側面かもしれません。
当事者意識が低く、誰かが回答を準備してくれるものと思ってしまうのです。
教育は恐ろしいものです。
どんな教育をするかで、10年後の国の姿が変わってしまうのですから。
そんな風に育ってしまったことは
もはや仕方ありません。
若者を責めても何も変わりません。
そんな誰が悪いとか不毛な争いをするくらいなら、
日常のちょっとした困り事に気づいて
少し工夫をして解決する方がよっぽど良いです。
そういう小さなことから始めていけばいい。
それは、問題を解決する力を少しずつ身につけることにもなります。
自分の足元を見つめてみることが
結局は社会が変わることになる。
そんなことを教えてくれる本でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
生きること、死ぬこと
- 感想投稿日 : 2019年8月10日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2019年8月10日
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