誠人と静流の変わった恋愛物語。
どう見てももてない2人が、街角で出会い惹かれていき静流の死を持って完結する。
仲間との友情、自分の弱い部分を周りが認め等身大のままでいられるのは、ほっとする。誠人の見舞いにきた関口が、タクシーに乗せていく場面は良かった。
また、エピローグの個展の場面は『つー・・・』っと涙が止まらなかった。雫井脩介氏の『クローズド・ノート』のように雰囲気があり、どちらも好きで読んでいて似ているな、と想った。
著者特有の文体、ゆったりとした展開、独特の間や行間が読んでいてとても心地よい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
市川 拓司
- 感想投稿日 : 2013年8月27日
- 読了日 : 2013年8月27日
- 本棚登録日 : 2013年8月26日
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