島津奔る 上巻 (新潮文庫 い 46-6)

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  • 新潮社 (2001年5月1日発売)
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島津義弘を主人公に文禄・慶長の役から関ヶ原の戦いにおける島津の敵全中央突破による戦場離脱による本領安堵を勝ち取るまでを描いた作品。小心者の家康、謀略家の本田正信、弟の武略に嫉妬する義久など人物の描き方が面白い。国を思う義弘の心を解らず兵を送らない義久に愚痴をこぼす部下に「やめよ。それ以上言うと讒言となる」と戒め、義弘の危機に遠く離れた上方まで独自に向かう兵達が数百に登るなど、上司はかくありたいと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年5月6日
読了日 : 2022年5月6日
本棚登録日 : 2022年5月6日

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