フォローさせていただいている方々の本棚を見て表紙がかわいいなと思い、図書館へ借りに行きました。
森絵都さんの著作を読んだことがなかった私は、表紙と著者のお名前からふわっとしたお話かと思っていました。しかし実際本を手に取ると、がっつり4センチ幅の厚さ。中身もがっつり塾経営に関する内容でした。ふわっとしたのは最後の最後ぐらいでしょうか。
昭和36年。小学校の用務員、吾郎が用務員室で勉強を教えたところ好評になった。学校を辞めることになり、勉強を教えていた女児の母親と結婚して塾を経営することに。当時はまだ塾は嫌われる存在で…。親から子、孫へ繋がる教育と絆のものがたりです。
吾郎の妻、千明の圧が強く、終始圧を感じながら読みました。
塾からみた目線で、昭和から平成の教育制度と教育の在り方が書かれています。生徒側からの目線は、ほぼありません。
吾郎、妻、子、孫。それぞれ欠点があり、個性があります。それぞれの考えで、熱く教育に従事しています。
それぞれの理想的な教育を実現するためにぶつかり合い、見守って許し合う家族たち。
挫折を乗り越えて人生を歩んでいく吾郎ファミリー。人生の命題があるっていいな、と思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年8月29日
- 読了日 : 2023年8月29日
- 本棚登録日 : 2023年8月29日
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