不遇な子ども時代を送った双子が大物実業家に復讐するため、兄竜一は官僚になり表の世界から、弟竜二は裏の世界から攻めてゆくという話。
いつものようにハードボイルドだけど、今回は殺される人の数がいつもより多い。
けれど、殺されるやつはなかなかの狸ばかりなので、自然と竜二に肩入れして読み進んでしまう。
現在だったら、解明されるかもしれない事件も、DNA鑑定とか精密でないし、監視カメラもあちこちについているわけで時代なのですぐに迷宮入りだしね。
ことがとんとん拍子に進みすぎるところは白川道の作品では良くあることだが、この疾走感が私は好き。
時代もきっと好きなんだろうな。バブル前の昭和の終わりごろなので時代にも疾走感があるよね。
長いけどすらすら読める。
3部作になるらしいけどま飛翔編しかでてないので続きが早く読みたい。
ただ、読み終わった後は自分自身もハードボイルドになる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年1月2日
- 読了日 : 2013年10月15日
- 本棚登録日 : 2015年1月2日
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