統合失調症がやってきた

  • イースト・プレス (2013年8月7日発売)
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『感想』
〇人の苦しみを他人が全てわかるわけがない。感じている自分がうまく表現できないのに、他人にそのまま伝わること、ましてや察することなどできやしない。それでも周囲の人は助けてあげないといけない。

〇本人もつらいが、周りの人間もつらい。ましてや家族なら他人ごとにできないし、切り捨てるわけにもいかない。自分が苦しみは自分でしか解決できない。それを他人がどう援助していくか。

〇ハウス加賀谷さんは学校も接客業も肉体労働もうまくいかなかったようだが、漫才という自分に合うものがあってよかったね。一度はそれで体を壊したわけだが、それでもこの道でやろうと思えるんだから素晴らしい出会いなのではないか。

〇周囲の評価と自分の評価が違うのは辛いな。考えようによっては自己嫌悪を解消するきっかけになるのだが、真面目に考えすぎるとそれができない。

『フレーズ』
・大嫌いな自分を認めてほしいから頑張る。頑張ると評価され、認められていく。認められるほど、自己否定は強大になっていく。(p.102)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2021年10月8日
読了日 : 2021年10月8日
本棚登録日 : 2021年10月8日

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