お市の方のことを書いてある本を探していたら、図書館の新刊の中に
この本を発見。さっそく借りて読んでみた。
え?っと思ったのは、お市は浅井長政に嫁ぐ前に柴田勝家の内縁の妻
だったという設定。まさかと思う反面、そうかもなあ・・と妙に納得もしてし
まったのだが、長政といい勝家といい本当に魅力的に描かれていたから
こういう男がそばにいたらお市でなくても惚れてしまうような気がする。
それに比べて秀吉は・・・何冊か読んだ戦国の本では魅力的に描かれて
いない、というより人間的にも「猿」以下だったのではと思わせられる描
写が多いような気がする。実際はどうだったのかって誰にも判らないけど
お市の方が秀吉を毛嫌いしていたことは事実らしいから、やっぱりイヤな
男だったのかもしれない。
それにしても戦国時代の女性は本当に人質として政治のために利用さ
れて自分の望むような生き方が出来なかったのだなあ・・。
そんな中でも柴田勝家とわずか半年の結婚生活だったのに、最後は
いっしょに死ぬことを選んだお市の生き方は感慨深い。
そしてその娘たちのその後の人生を考えると、お市がその後の歴史に
残した足跡は大きいと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
鈴木輝一郎
- 感想投稿日 : 2012年9月17日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2007年4月27日
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