- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309018126
感想・レビュー・書評
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時節柄、北川景子の顔が脳裏にチラつくのはわかるんだけど、なぜか役所広司の顔も浮かぶんですよねー。。
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気位の高い茶々が秀吉に分相応の正室を迎える気はないのかと尋ねた時、おねの軍師としての力量を褒め、茶々には何ができるのか?と尋ねる。
若さと今後無限にあらゆることができると言うと
おねは14から雑多な事をしていると言い、
たとえ牡丹の種でも野に撒かれれば雑草だ。特別の扱いを受けたければ自分で自分に肥やしを与えて自分を育てよ
と茶々のうぬぼれと気位の高さをへし折る。史実とは違うかも知れないけど秀吉がおねを大切にしていて人間の中身を見ているこの本の秀吉は尊敬できる。勝家もいい人に書いているし、出てくる人物全てがかっこよく生きている。
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織田信長の妹であり浅井長政、柴田勝家の正室であったお市の方が主人公です。
この本では、お市が10歳で織田信行の謀反が起きたくらいから、北の庄で柴田勝家で共に果てるまでを描いています。
この本では、信長がお市に語るところで、「今日が今までの人生でいちばん老人、明日はこれからの人生でいちばん若い」と話しているのですが、時間は流れており、その流れに乗ることが大事という考えがよく出ていて、忙しい人生を過ごした信長にはぴったりの言葉だと思いました。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_d338.html -
お市の方のことを書いてある本を探していたら、図書館の新刊の中に
この本を発見。さっそく借りて読んでみた。
え?っと思ったのは、お市は浅井長政に嫁ぐ前に柴田勝家の内縁の妻
だったという設定。まさかと思う反面、そうかもなあ・・と妙に納得もしてし
まったのだが、長政といい勝家といい本当に魅力的に描かれていたから
こういう男がそばにいたらお市でなくても惚れてしまうような気がする。
それに比べて秀吉は・・・何冊か読んだ戦国の本では魅力的に描かれて
いない、というより人間的にも「猿」以下だったのではと思わせられる描
写が多いような気がする。実際はどうだったのかって誰にも判らないけど
お市の方が秀吉を毛嫌いしていたことは事実らしいから、やっぱりイヤな
男だったのかもしれない。
それにしても戦国時代の女性は本当に人質として政治のために利用さ
れて自分の望むような生き方が出来なかったのだなあ・・。
そんな中でも柴田勝家とわずか半年の結婚生活だったのに、最後は
いっしょに死ぬことを選んだお市の生き方は感慨深い。
そしてその娘たちのその後の人生を考えると、お市がその後の歴史に
残した足跡は大きいと思う。 -
お市の方 戦国の鳳 鈴木輝一郎 335頁 読了
小生の一押しの書
本屋で立ち読みをして
今迄に無い着想で
戦国時代の女性をとらえた作品
天下よりも
男と女の道を選んだ
彼女の思いは
それだけにあると思う
280頁のあたりから俄に面白く成ってくる
結局 幼き頃に良くしてもらえた男を選んだのである
恋に関しては
今昔同じだなと思った -
勝家が素敵でした。長政もいい人なんやけど、それはわかるんやけど、この話においてはお市と勝家が幸せであってほしい。
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図書館で偶然目に入り、借りてきました。
だいぶお市の方について調べたつもりですが、……ふむ、こういう解釈もあるのか。
勝家と長政を思い揺れ動く女心がちょっと読んでいて辛かったです。 -
「わたしはうつくしい」
なんだかお市のイメージが覆される小説でした(笑)
勝家と長政の間で揺れるお市、というのも斬新で、面白かったです。
そして後半所々に出てくる↑の一言。
正直笑ってしまった。 -
信長の妹、お市の方の立場から書かれた小説。
柴田勝家、浅井長政の妻として毅然と振る舞うお市の姿を見るにつけ、この時代は女の人も戦っていたのだなと思う。
柴田勝家との自らの体を焦がさんばかりの純情が、見ていて清々しい。
苛烈な兄、信長にも気後れすることなく、自分の立場や気持ちを表明できるお市の生涯には相当共感できた。 -
勝家との仲にびっくりしました。
本を閉じてしまったくらい(おい
長政の「人生の半分も生きてないのにこんなに幸せでいいのか」的な
台詞がすっっごく心に残っています。
長政がかっこいい。
勝家を好きだけど、長政を愛している。
揺れ動く心は読んでてつらかったけど
お市を小谷の方と呼びたくなります