「春を背負って」で初めて出会った
笹本稜平さんをもっと追いかけてみたくなり手に取りました。
興味があったのは山岳小説なのですが、こちらは山岳を背景にした刑事ものです。
警視庁捜査一課の警部補・江波淳史は
訳あって奥多摩の青梅警察署水根駐在所の所長となり、自負の念を背負いながらも
奥多摩の地元の人たちと触れ合いながら自らを信じる捜査を貫いていく──。
奥多摩の四季折々の風景と
憧れの山々を背景にして、殺人事件も起きてしまうのですが
長閑な山あいの自然の中からは人の情と温かさが伝わってくるような
ソフトでライトなミステリでした。
6編の短編連作集はどれも心に沁みます。
なかでも後半の2編
・秋のトリコロール
・茶色い放物線 がお気に入り。
加倉井管理官とはどうしても縁が切れないようですね。もう~やなヤツです。
.....だけどちょっといい人?(笑)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年5月2日
- 読了日 : 2017年4月17日
- 本棚登録日 : 2017年4月29日
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