読み始め…16.6.5
読み終わり…16.6.8
東京近郊の小さな古道具店でアルバイトをする「わたし」。店主はダメ男感が漂う中野さん。そしてきりっと女っぷりのいい姉のマサヨさんも店を手伝っていて、もう一人のバイトをしているタケオとは恋仲であるようなないような。。
古道具屋さんの中野商店は骨董屋さんなのかリサイクルショップなのか...どっちつかずの曖昧さがあるベースのなかで、登場人物たちそれぞれの個性にも仕事や人付き合いに対しての不器用さや、しっかりと地に足がついていないというようなふわふわとした不安定な空気が漂っています。
ハルオさん、マサヨさん、ヒトミちゃん、タケオくん。
みんなそれぞれに、大切に思う人とどうにかして心を繋ぎ合わせたいと日々悶々としていながらも、事のなりゆきにはなすがままに受け止めています。まぁいっか~みたいな....
曖昧で流されているだけのようであっても、読後の気持ちが柔らかに感じられるのは著者さんの作風にありそうです。川上弘美さんとは初めての出会いでした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年6月16日
- 読了日 : 2016年6月8日
- 本棚登録日 : 2016年6月10日
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