矛盾の経営―面白法人カヤックはどこが「面白い」のか?

著者 :
  • 英治出版 (2011年11月24日発売)
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サイコロ給に込めたのは、人間が人間を評価することには限界がある、というメッセージです。人間同士であれば好き嫌いもあれば気分もある。それでも、会社としてやっていくために人事評価はしなくてはならない。サイコロ給は、会社の評価にはそうした曖昧で不条理な部分もある、ということを毎月1回全員で認識するための、言わば”儀式”なのです

(創業)
お互いが納得して一緒にやると決めた以上はとことん付き合おう

カヤックという大きなチームのリーダーをしているような気持ち

カヤックの「元気玉」
何だかわからないけれどここにいると何かが生まれそうだ、という雰囲気

トムソーヤのペンキ塗り

任天堂には明文化された経営理念がない

クリエイティブを重視しながらスケールも追求することは、難しいからこそチャレンジし甲斐があって、達成できたら世の中に大きなインパクトを与えるはず

受託部門を分社化 クーピー

ほぼすべてのメンバーが複数の業務に関わる「複数担当制」

オフィス
レイアウトや内装については、社内にオフィス担当委員会を設け、デザイナーを選びました。選定基準はその分野で一流と言われるデザイナーであること。一流の方との仕事はこちらにとっても刺激になります。

スマイル給(褒める)、拳給(改善点)



人が人を評価することには限界がある、というのが創業時から一貫した僕の持論であり、カヤックにおける人事評価の前提です。リーダーなどの目に映るメンバーの姿は、その人間のごくごく一部に過ぎない。その一面だけで業務の適性を正しく判断したり、昇給や昇格を公平に決めたり、ましてや潜在能力を見極められる、と考えるのは傲慢ではないでしょうか。

(中略)

こうして生まれたのが、「カヤック流・360度評価」である。

評価に参加しないという選択もできる


事業計画の精度を上げるポイントは簡単。
事業を細かく分け、採算ラインを確認し、撤退基準を明確にする
それをやらないフラット型は、組織の規模がトップの力量を超えた瞬間に破綻する

アメーバ経営

複数担当制が進化した「リソース配分制」

納期が遅れれば出来上がりのレベルを120%にして評価を得る。

クライアントを大切にする、はご機嫌取りではない

THANKS

面白法人留学制度

これは、他社の社員を一定期間受け入れ、お互いに新たな刺激を与え合う、という制度だ。

やるもやらないもどっちでもいいんだけれど、どっちでもいいんだったら面白そうなほうをやろう



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ビジネスモデル特許:ステート・ストリートバンク事件

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 企業・業界・IT
感想投稿日 : 2012年8月25日
読了日 : 2012年8月25日
本棚登録日 : 2012年8月25日

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