マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 24)

  • 早川書房 (2003年12月15日発売)
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本棚登録 : 594
感想 : 56
4

もともとの登場人物が多いうえに過去の悲劇的な事件まで出てきて、非常に入り組んだ事件。
しかも、証拠品はほとんどなくヒントとなるのは会話や表情のみということで、何度もページを戻りながら読んだのですが……つまらないなんてことは全くなくお気に入りの一作。合間に体調を崩してしまって2,3日お休みしてしまいましたが、そうでなかったらきっと一気読みだったと思います。
訳の上手さ、なんでしょうかね〜。冒頭から引き締まった空気が漂っていて私好みでした。

被害者を殺しても得なんかなさそうなのに、実は犯人の秘密を知ってしまっていて……というのは、ミス・マープルシリーズにもあった気が。
そして『ハロウィーン・パーティー』ではじめましてだったオリヴァ夫人、今作ではさらに存在感を発揮していてニコニコ。きっとクリスティー自身をモデルにしてますよね……?
どうやら初登場は『ひらいたトランプ』だそうで、これもそのうちチェックせねば。
ちょっともう少し元気な時にしっかり読み通して、今回気付けなかったあれこれを拾っていきたい所存です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月20日
読了日 : 2024年3月20日
本棚登録日 : 2024年3月20日

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コメント 2件

あやごぜさんのコメント
2024/03/21

ゆのまるさん。コメント失礼します♪

お身体の具合はいかがでしょうか。。。

『マギンティ夫人・・』お読みになられたのですね~。
確かにこの作品は、登場人物の多さ&過去事件との絡みもあるので、惹き込まれる展開ではあるのですが、読むのに体力がいるかもですね・・。

私も、オリヴァ夫人が登場すると嬉しくなってしまいます♪
「きっとクリスティー自身をモデルにしてますよね……?」←私もそう思います!

季節の変わり目の寒の戻りだったりで、体調崩しがちになってしまいますが、お大事になさってくださいね(^^)

ゆのまるさんのコメント
2024/03/21

あやごぜさん、コメントありがとうございます!
そして優しいお心遣い、痛み入ります……!
まだ万全ではないのですが、なんとか活字が読めるくらいには回復いたしました(⁠^⁠^⁠)

途中であの新聞記事が出てきた時は、「ふーん」と読み飛ばしていたのですが、どうやらキーマンらしいと気付いてしっかり読み直しちゃいました。笑
ここも母親世代と娘世代の怪しい人物が出てくるのでややこしいですよね;
今回のポアロさんは、ホテルはあんなだし(笑)満を持して「エルキュール・ポアロです」と名乗っても反応がイマイチだったりと、なんだかかわいそうでしたね。疑いがかかっている男もあの様子ですし。。
体力のある時に、またチャレンジしたいと思います!

あやごぜさんもどうぞ、春の変わりやすいお天気で体調崩されませんように。

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