やはり江國作品は好きだ。
奇をてらったストーリー展開はないが、日常のなんでもない情景(といっても不倫なのだが)、そのときの心の微妙なヒダがゆったりと丁寧に何層にも描かれている。
静枝のキャラクターは一貫して静枝だが、果歩はときたま果歩ってこんなことするんだという意外性がこの小説のリズムを作っているのかもしれない。
何はともあれ、この小説の空気感がたまなく好きだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
恋愛小説
- 感想投稿日 : 2019年1月15日
- 読了日 : 2019年1月15日
- 本棚登録日 : 2018年11月21日
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