心霊探偵八雲6 失意の果てに(下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2010年9月25日発売)
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「人は死に向かって生きている」

生きたい、もっと生きたかった、死にたくなかった。
生き返って欲しい、死なせたくない、、、望みはただそれだけ、、。

生への純粋な欲望が新たな死を生み、愛情はいつしか憎しみに変わる。
歪んだ欲望と愛情に蝕まれた八雲の心はどうなってしまうのか…。


今回、私にとっての一番の見所は、後藤夫妻でした。
耳の不自由な幼い子供・奈緒を通して二人の絡まっていた愛情が
ほどけていく瞬間が見えた気がしました。

石井刑事を思う真琴も何気にいいです。

八雲と奈緒の強い心に勇気づけられ、
一心の愛情の深さに心が温かくなった第6弾。
でも寂しい。すごく寂しい、というのが一番の感想です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ┣ 神永学
感想投稿日 : 2018年2月25日
読了日 : 2011年3月11日
本棚登録日 : 2018年2月25日

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