子どもの頃、一番好きだったTVアニメ。
再放送を含め、何度も、何年も、観続けた。
ハイジの赤い服によく似たワンピースを着て、得意満面で撮った写真は今もアルバムの中に。
「山の家」の澄んだ空気。日差しの暖かさ。屋根裏部屋の藁のフカフカベッドや、丸い窓から眺める満天の星。
「冬の家」の暖炉に包まれた温もり。
対するフランクフルトの石畳の冷たさ。でも「白いパン」の柔らかさには、想像するたび小麦の香りが漂ってきた。
感受性豊かな子ども時代、観ているだけで色んな感覚が伝わってきた。
そして、あのトロリと溶けたチーズがのっかったパン。
大人になったらスイスに行って必ず食べようと、心に決めていた。
先日、逝去された高畑監督。
「母をたずねて三千里」「赤毛のアン」も含め、多感な時期にあのような作品を届けて下さったことは、自分の情緒形成にどんな影響を及ぼしたのだろう、と感謝せずにはいられません。
心よりご冥福をお祈りします。
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カテゴリ:
アニメ
- 感想投稿日 : 2018年4月12日
- 本棚登録日 : 2018年4月12日
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