アウトロー 上 (講談社文庫)

  • 講談社 (2013年1月16日発売)
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感想 : 18
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あらすじ
ダウンタウンでライフル狙撃による無差別殺人事件が発生する。容疑者はすぐに逮捕されるが、唯一の言葉は「ジャック・リーチャーを呼んでくれ」というものだった。ジャック・リーチャーとは、元米軍警察の放浪者で、容疑者とはかつて起きた米兵射殺事件で関わった過去がある。リーチャーは報道で事件を知り、自ら現場に向かうが、そこで彼を待っていたのは、容疑者の弁護士や地元警察、そして何者かに雇われた殺し屋たちだった。リーチャーは容疑者の無実を証明するために、事件の真相に迫ろうとするが、その裏には巨大な陰謀が隠されていた。

本書のテーマ
この本の主要なテーマは、「正義」と「真実」です。リーチャーは自分の信念に基づいて正義を貫こうとしますが、それが必ずしも法律や社会的な常識と一致するとは限りません。彼は時に暴力的で非合法的な手段も辞さず 敵対者や邪魔者を排除します。しかし、彼は自分の行動に責任を持ち、後悔や逡巡をしません。彼は真実を求め、隠された陰謀や悪徳を暴きますが、それが必ずしも幸せや平和につながるとは限りません。彼は自分の過去や人間関係にも深く関わる事件に直面しますが、それに動揺することなく冷静に対処します。この本は、リーチャーの正義感と真実探求の姿勢を通して、読者にも自分の価値観や信念を問いかける作品です。

どんな人におススメ?
この本は、ハードボイルドなアクションと複雑なミステリーが絶妙に絡み合ったサスペンス小説です。主人公のリーチャーは、冷静な頭脳と鍛え上げられた肉体を持ち、正義感と独自のコードに従って行動します。彼は常に移動し続ける放浪者であり、その場に合う洋服を購入し、カバンなどは持ちません。彼の生活感や思考プロセスが詳細に描かれており、読者は彼と一緒に事件を解決していく感覚を味わえます。また、登場人物や舞台設定もリアルで魅力的です。容疑者のジェームズ・バーは元スナイパーであり、彼とリーチャーの過去の因縁や現在の関係が物語の核となります。弁護士のヘレン・ロッドニーや地元警察のエマーソン署長なども重要な役割を果たします。また、インディアナ州の小さな町や中東の戦場なども臨場感あふれる描写で描かれています。

この本は、アクションやミステリーが好きな人や、タフでクールな主人公に憧れる人におススメです。本書はトム・クルーズ主演で映画化もされていているので、こっちの方で有名かと思います。原作とはイメージが異なるので、小説を読むといっそう楽しめると思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(時代小説・歴史小説)
感想投稿日 : 2024年1月22日
読了日 : 2023年10月4日
本棚登録日 : 2024年1月22日

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