三文紳士 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

著者 :
  • 講談社 (1991年11月1日発売)
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横光利一や大岡昇平などの評伝。銀座の「はせ川」で飲んだ話が多い。

戦後の窮乏時代の話はヤミ米の担ぎ屋で捕まった話。シケモク拾い。「煙草をとられるのをいやさに横町に逃げ込むようになったのもいたが、…」。

終いには乞食。文芸春秋社のあったビルの前に空き缶を置く。池島信平氏と石川達三氏から恵んでもらったとのこと。偉大な宰相の息子が何をしているんだろう。本気じゃないよね。
海外暮らしのせいか、文体に独特のリズムがある。苦しい生活の話でも、下卑にならない。精神の貴族性というべきもの。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2010年6月12日
読了日 : 2010年6月12日
本棚登録日 : 2010年6月12日

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