田中角栄の一生を前半期を中心に書いたもの。
客観的でありつつも、番記者だったからか同情的な視線が根底に感じられる。
首相までの上り坂とその後の凋落がコントラストとなっているが、戦後の総理で最も人間的魅力を感じさせるのは角栄だろう。
彼のバックボーンにある新潟県民の恨み、羨望を救済しようとしたからこそ、戦後日本社会の安定はあるのではないか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
伝記
- 感想投稿日 : 2022年10月5日
- 読了日 : 2022年10月5日
- 本棚登録日 : 2022年10月5日
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