もみの木マンションに住む仲良し4人
1階はうさぎのはなちゃん
2階はきつねのこんくん
3階はあひるのがあおくん
4階はりすのりすこちゃんです
きょうはつんつく村のおまつりです。
もみの木マンションの4人もおまつりを楽しみにしています。野原にはたくさんのテントが並んでいます。ランタンが置いてあるテントにがあおくんは惹きつけられました。
毎年おまつりの最後にそのランタンに火を灯して、願い事をして空に放つのだそうです。
つんつく村の夏のお話です。
大人は余計なことをつい考えてしまいます。つんつく村ってなんなんだろうか…どうして4人はもみの木マンションに一緒に住んでいるんだろうか…親は?村の人たちの中には親子で住んでいる人達もいるのになぜ?
そういうことを考えるとお話に入り込めないので、なるべく考えないようには努めていますが、つい綻びがあるとそこから現実が見えてきてしまいます。
ランタンを見て、これなに?というがあおくんに対し、毎年やっていることだよと答えるということは、があおくんにとっては初めてのおまつりなんだ、去年はいなかったんだと読み取れてしまい、そこから蓋をしていたはずの疑問が溢れてきてしまいました。
そうなると、普遍的にある日常を切り取った読み物ではなく、今見せているものとは違う過去があるお話だと認識してしまいました。細かいですが、あれ?と思ったところです。
子供達にとって、この本大好き、家に置いて欲しいとまでならないのは、そういうところからきているのかもしれません。子供にはお構いなしだろうと思いがちですが(もちろんそういう子もいると思います)、意外と子どもは細かいところをよく見て聞いているし、読み手の大人(私)のあれ?と引っかかった部分についても、言葉にはお互いしなくとも案外気が付いていたりもするものなのだと思います。
- 感想投稿日 : 2023年2月16日
- 読了日 : 2023年2月16日
- 本棚登録日 : 2023年2月16日
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