月の扉 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社 (2006年4月12日発売)
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本棚登録 : 2240
感想 : 293
3

ハイジャックするくらい石嶺氏にカリスマ性あるのはちょっと設定としてはこじつけてるような気がしてしまった。

真壁と座間味くんは、きっと合うタイミングが違っていれば良き友人になっていただろう。惜しいな。
真壁と聡美は恋愛関係にあったみたいだけど、そこはやはり妻を失ってから石嶺氏を敬愛し着いて行く覚悟をした真壁が拒んだのな。

麻里には驚いた。犯人だったのか。座間味くんの仲間割れ作戦で、柿崎が濃厚なのかと思っていたから。凶器を素手で触るのは解せないものがあった。
悪意と殺意の行には思わず「ほう」となった。

柿崎は狂っていた。狂おしいほど石嶺氏を敬愛していた。そして、子供への並々ならぬ執着と悔恨。まさか殺しちゃうと思ってなかった、展開読めなかったからびっくりした。

座間味くんが墓参りした相手は真壁か。やはりあのハイジャックのとき、情が移ってしまったのか。本当に、逢うタイミングが違っていたならば…。

石嶺氏、月の扉開いたんだな。タイトル回収されることが少ないだけにスッキリした。

三巻まで出ているみたいだから読んでみよう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2014年9月21日
読了日 : 2014年9月21日
本棚登録日 : 2014年3月9日

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