希望の書店論

著者 :
  • 人文書院 (2007年4月1日発売)
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本棚登録 : 118
感想 : 18

井上氏「本の並べ方一つで、次の世界へと人を導いていく仕掛けを提供することが可能なのだ。並べられた本同士が共鳴しあうわけである」「よい古書店では、棚を眺めているだけで発見がある。棚にさしてある本自身が、新しい世界への扉をひらく一種の「索引」に見えてしようがないのは、私ひとりではあるまい」
エルンスト・カッシーラーがヴァールブルクの書庫を訪れたとき、「カッシーラーは、自分が研究する象徴・シンボルの領域を、未知の人物ヴァールブルクが「著作によってではなく複雑な図書体系で網羅している」目のあたりにし、衝撃を受けた」エピソードを紹介する。
また、斉藤孝氏の「図書館には実に様々な本がある。しかし、上手に分類されている、型どおりの分類かもしれないが、同社の初心者には本の世界がどのような広がりをもっているのかを把握するには効率がいい」という文章を引く。

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感想投稿日 : 2010年3月24日
本棚登録日 : 2010年1月11日

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