『失われた時を求めて』は過去や記憶を重要なモチーフとして扱った作品として読まれることが多かったが、ドゥルーズは本書で、この作品は習得の物語で、過去にではなく未来に向けられている、という全く新しい読み方を提示し、過去や記憶といったものがあくまで二次的な役割しか果たしていないことを強調している。(著者不明)
ドゥルーズはプルーストの文学を読むことで、哲学を刷新させているように見える。それは、哲学の理論の例示として文学を用いるのとも、単に文学作品から理論を抽出しているということからも区別されなければならないだろう。(黒木秀房)
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- 感想投稿日 : 2010年9月19日
- 本棚登録日 : 2017年9月3日
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