手塚治虫のルードウィヒ・B。ベートーヴェンの生涯を描いた、未完の作品です。
音楽も漫画も、未完のものはすごく先が気になってしまい、少しでも志のある者は、代わりに先を描きたくなるもの。
でも、描いてしまったら尊敬や理想を自分の現実で壊したような気になってしまって、「あのままがよかったかも」と思ってしまう。
敢えて描いてみることが大切だと思います。
ジュスマイヤーやラヴェルのように、果敢に挑戦することがその巨匠に対する畏怖より理解に繋がるかと。
この作品については、ひじょうに興味深い観点から描かれており、こういう音楽家作品を普段描いている私にとっては貴重な巨匠の遺産。
手塚治虫さんの音楽の描き方など、参考にしたくて仕方がない!
音楽、歴史、作曲家、絵に興味がある方には是非読んでほしいです。
そして先を紡いでみてくれたら嬉しいです
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カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2008年8月26日
- 本棚登録日 : 2008年8月26日
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