荻原さんっていろんなジャンルの作品が書けるんだなぁ。この本は救いようのない悲しい気持ちにさせる内容。短編集だけど連作短編集で内容も重いので、どっしりとした長編を読んだ気分になった。樹齢1000年のくすの木の下で繰り広げられた哀しい人生の一コマや人生の終わり。平安時代、逆賊に襲撃され妻子と共にこの木に辿り着いた国司、第二次世界大戦中、たった一人で逃げてきた子供、好きな男と遊郭から逃げてきた女郎。どの人生も哀しい。救いのない哀しみいっぱいのストリーなので落ち込んでいる時は不向き。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文芸作品
- 感想投稿日 : 2017年9月29日
- 読了日 : 2017年9月29日
- 本棚登録日 : 2017年9月29日
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