飲みたいヤりたい楽したい。クズ文学の巨匠ブコウスキーの分身・チナスキーの糞ったれで投げやりな郵便局勤めの日々を描いた本作は彼の処女小説であり、つまりこれはクズの原石。いやぁ、ストレスフルな仕事の合間に読むと最高の自己啓発になりますね。職務の規則や責任は躊躇なくゴミ箱に投げ捨てられても同じ底辺で生きる者達への情は捨てられないこの醜男は、どんな気違いな生き方も決して否定しない。「この本はまったくのフィクションであり、誰にも捧げられない」オーイエー。ブコウスキーは知っている、ただ生きるとは何かを知っている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外文学
- 感想投稿日 : 2013年9月4日
- 読了日 : 2013年9月4日
- 本棚登録日 : 2013年9月4日
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