The Long Goodbye (A Philip Marlowe Novel)

著者 : RaymondChandler

• Vintage Crime/Black Lizard (1988年8月12日発売)

感想・レビュー・書評

[ellpukさんの感想 · 2012年3月29日]

Chandler

[uhrkさんの感想 · 2011年6月30日]

別にカタルシスを感じるわけではない。感情移入もちっともできない。それにも関わらず読むのをやめることができない。
どんな社会でも、いかに自由奔放に振る舞っても、どうも人間はなにかしら抑圧的に生きるものらしい。Marloweが他の誰にも似ないヒーローでありうるのは、この抑圧に対する対峙の仕方ではないかと思う。
反社会的であったり、功利の真逆に走ったり、そういったものは結果であって、彼は独自の規矩に沿って行動している。道徳でもなく、利己でも利他でもない、「そうせずにはいられない」といった感覚。
すべてのことに対してそんな感覚を貫けるわけがない。けれど、その一線をどこに引くか、それを意識することで、彼の強さの源泉に触れられる気がする。

[slowさんの感想 · 2004年10月3日]

翻訳本でこの世界にハマって、英語の本もほとんど読みました。
フィリップ・マーロウはボクの理想の男です。