The Big Sleep (A Philip Marlowe Novel)

著者 :
  • Vintage Crime/Black Lizard
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780394758282

感想・レビュー・書評

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  • ホームズは短編ばかり読んでいたけれど、長編推理小説面白いですね。次から次へと起こる不可解な出来事。ルパン3世が面白いのに近い面白さ。

    ただ、名前が覚えられない。ReganとGaigerがごっちゃになるのは文字の形が似ているから。Eddie Mars以外ほぼわからなくなってしまったので、映画見ようと思います。ハンフリーボガートのを。

    初ハードボイルド。ハードボイルドの探偵は食べ物を噛まずに飲む。というイメージだったけれどそうでもなかった。サンドウィッチをコーヒーで流し込んだ。みたいな。考えてみれば保呂草さんだってハードボイルドのパロディみたいなもの。

    そして一文が短い。ジェーン・オースティンは一文が長くて、何度読み返しても理解不能な文章があったりしたのに対照的でした。これがハードボイルド。

    そしてこれが1930年代だとして、21世紀とそんなに変わらない生活をしているように見えたのが印象的でした。車に乗って、自動のエレベータがあって、深夜まで開いているdrug storeがあって。ナショナルジオグラフィックとかでよく、失われつつある少数民族の文化とか、昔の日本の風習とか取り上げられているけれど、アメリカはここ100年くらい大きく変わっていないように見える。地震や津波の自然災害もなく、戦争で街が破壊されることもなく、他の国の影響を受けるでもなく。南北戦争の後、戦場になることもなかったし、第一次世界大戦を期に唯一の大国になってしまったアメリカ。世界史の先生が、望まずして世界のリーダーシップをとらさせることになった、と言っていたのが印象的でした。

    とにかく。フィリップ・マーロウがかっこいいエンタメ。表紙がお洒落なので続編も読むぞ。勝手にニューヨーク、もしくはシカゴあたりの話だと思っていたらLAで少し残念だったけど、いいのです。

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