The Pillars of the Earth (The Kingsbridge Novels, 1)

著者 :
  • Pan Books
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (1104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9781509848492

感想・レビュー・書評

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  • The Pillars of the Earthは、『大聖堂』の名前で翻訳されていてドラマ化もされて最近はゲームもあるらしいほとんどのイギリス人は読んでる歴史小説らしいです。
    私はミステリー小説と間違えたうっかり読み始めてしまったら、面白くて長編ながら最後まで読み切りました。
    日本語版も上中下の構成らしい。kindleで読むとページの厚さが分からず、読みながら表示される進み具合のパーセンテージが上がらなくて大作だと気付いた次第です。読み終わるまで2,3ヶ月かかったのかな(^^;)昼休みと帰りの電車だけで読むので。
    12世紀の中世のキングスブリッジという架空のイギリスの地方を舞台に実在の歴史上の人物も絡めながら物語が進みます。
    原題名のThe Pillars of the Earth(大地の支柱)からウエストミンスター寺院やセントポール寺院を建てたような石工が主人公かと思いきや最初に登場した石工の棟梁トム・ビルダーは前半であっけなく死んでしまいます。
    いつも洋書のミステリーを読んでいると登場人物の名前が覚えられなくて人物像がぐしゃぐしゃのまま前に戻って読み直したり、たいへんなのですが、この物語は人物像をクリアに表現したしていて一度も戻ることなく入り込めました。
    例えばトム・ビルダーは大男で牛のように逞しく実直な印象。最初に登場してすぐ死んでしまう彼の妻アグネスは美人ではないが優しい母の感じで宮崎美子かな?彼女の死後直ぐに出会う2番目の妻エレンは森の中でアウトローとして暮らす野生的で黄金の瞳を持つスレンダーな気の強い美人として、描かれ、、まあ木の実ナナですかね(^-^)
    物語のベースになる修道院の修道院長のフィリップとか主人公的に初めのほうから最後まで登場する伯爵というか領主の娘のアリエナは毎回毎回酷い目に遭いながらどんどん逞しく成長していきます。一方で敵役がたくさん登場してこいつらがとことん悪くて憎らしく卑怯でしぶといんです。ほんとに、しぶとくて最後までイライラさせられました|( ̄3 ̄)|
    なんか歌舞伎の演目になりそうで水戸黄門ほど単純しゃない。まあ最後は勝つわけですが。
    中世のイギリスはまだ鉄砲もなく戦い方もシンプルだけど残酷で表現が生々しいです。また
    騎士がでてくるけど当時の騎士ってのは山賊というか西部劇の荒くれ者と変わらない農民や街の人間を略奪する馬賊みたいな乱暴者の団体みたいです。国王は争いに勝つために力のある集団の多少の乱暴も大目に見て仲間に入れるみたいなことをするのでやりたい放題なのです。そんな中馬鹿正直にモラルを通す聖職者がいたりキリスト教の世界観が見えたり面白いです。時間のある方にはオススメです。
    続編もあるらしいですけど、私はちょっとお休み(^^)

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