I Am Malala: The Girl Who Stood Up for Education and was Shot by the Taliban [並行輸入品]
- Weidenfeld & Nicolson (2014年10月9日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9781780226583
感想・レビュー・書評
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「タリバンに撃たれた少女活動家」ということと彼女の名前だけを知っていたが、この本を読んでどんなところで育ち、どんな経験をしてきたのか、パキスタンという国の成り立ちやその苦難に満ちた歴史、そしてタリバン勢力の非道さなどが理解できた。平和に暮らしていた生活からじわじわと忍び寄るタリバンの影や軍事勢力の台頭、そして女性の権利が奪われていく様は、これがフィクションだったらどんなによかったかと思わずにはいられない。頭を撃たれ、しかし奇跡的に一命を取り留めたあとの経験もまたなんて運の強い人だろうと感嘆する。どんなに恐ろしい目にあっても、すべての子どもたちに教育の機会をと訴える意思の強さ、あらためて教育というものの重要性を考えさせられる。
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2021I147 289.2/Y
配架場所:A4 -
マララさんは突然に撃たれたのではない。
アクティビストである父とともに、パキスタンの女子教育のために活動していたため狙われた。父か自分がいつか襲われる恐怖を引き受けて発信を続けていた。
皮肉にも、銃撃を受けたことでマララさんは世界から注目を集めノーベル賞を受賞した。
勇気ある女子の口を、銃で塞ごうとするタリバンに怒りを感じます。女子が教育を受けたいと願うだけで命を狙われる現実を知ってほしいです。フェミニズムが盛り上がる今こそ読まれるべき本だと思います。 -
ノーベル平和賞を最年少で受賞したマララさんの自叙伝。命の危機にさらされて、また誹謗中傷されながらも強い意志を持ち、貧しい子たちや女子教育の普及に尽力する姿には尊敬しかない。勉強できるということは本当に有難いこと。
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マララさんの聡明さ、勇気、教育に対する情熱、神と全ての人に対する愛、将来への希望に心打たれました。
そして同時に、声を上げ続けることの大切さを教わった気がします。
文中には「○人が殺された」とあちこちに書かれていて、人を殺すことが非日常ではない地域があるということ、銃口は子どもにも容赦なく向けられていること、そしてそれは決して「遠い他所の国のお話し」ではなく、この日本でもあり得ることなのだと思い知らされました。
タリバンに襲われた後、ノーベル平和賞を初め各国から様々な賞を贈られた彼女は、「こういった賞が与えられるということは「全ての子どもたちに教育を」という目標をまだまだ達成していない証拠です」というようなことを言っていたのが一番印象的でした。 -
ATOS Book Level: 7.1
Word Count: 90914
BNC-COCA-25
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99.5%: 9000 word families
Off-List: 6.71 -
読むのが辛かった。
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ずっと読みたかった本、やっと読みました。
Malalaさんがパキスタンの女性の自由、そして教育を受ける権利のために立ち上がった背景には彼女のお父さんがいる。素晴らしいお父さんだと思いました。
Malalaさんの言動に反対する人々もいるのですね。それも、タリバンではなく一般のイスラム教徒たちの中にもMalalaさんを批判する人々がいるそう。Malalaさんの考えはイスラムの価値観を否定し、欧米の言いなりになっているだけだという主張。彼女は欧米社会のいい広告塔となっていると。
確かになんでもかんでも欧米化した考えが良いとは思いません。伝統的な考えで、教えられてきたことを守るというのも一つの生き方。だけど、どんな生き方でもそれは自分で選択するべき。最初から選択権が無いっていうのはやっぱり問題だと私は思います。
Malalaさんや彼女のお父さんはそんな問題点を世界に示した。大きな勇気がなくてはできなかったことだと思う。 -
つい先日もアフガニスタンで学校への襲撃があり、百数名が死傷した。彼女はどんな気持ちでニュースを見たんだろう。