- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000004497
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
人間の連帯は、真理の哲学的な探求によっては不可能である。
他者が被る残酷さに対する私たちの感性を拡張することによって、連帯は達成されるのだ。
20世紀後半を代表する哲学者が、ありうべき社会はいかに構想されるかという課題を、永遠に自由を実現してゆく終わりなき過程である「リベラル・ユートピア」として描き直す。
世界中に大きなセンセーションを巻き起こした「哲学と自然の鏡」の政治哲学的帰結―衝撃の問題作。
[ 目次 ]
第1部 偶然性(言語の偶然性;自己の偶然性;リベラルな共同体の偶然性)
第2部 アイロニズムと理論(私的なアイロニーとリベラルな希望;自己創造と自己を超えたものへのつながり―プルースト、ニーチェ、ハイデガー;アイロニストの理論から私的な引喩へ―デリダ)
第3部 残酷さと連帯(カスビームの床屋―残酷さを論じるナボコフ;ヨーロッパ最後の知識人―残酷さを論じるオーウェル;連帯)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
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【選書者コメント】とりあえず面白い。
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読み終わった。
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1350夜
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なんの因果か、原書は1989年に出版されたもの。
ある意味で、ソシュール学者の丸山圭三郎やフロイト学者の岸田秀と、モチーフを同じくしているところもある。
その意味で世界的な同時代性を彼らの思考に見ることもできよう。
ローティーが突出しているのは、おおむね、丸山や岸田がモティーフの提示を中心にすえたのに対して、そこから広がる世界の可能性を中心的に論じて見せたところにあるように思う。
スリリングで刺激的な一冊 -
ナボコフの項のみ、よく参照されるので、チェック。
?。何Elphinstoneは確かに不思議な雰囲気だが、床屋の息子が実は昔に亡くなっていた、なんていう仕掛けは、他にも沢山ありましょうし。殊更取り上げるほどのことでしょうか?ぐじぐじと良く読んでいる風なのは面白いけれど。ただ、ロリータは全体としては、そういう、「ドロレスちゃん大変だったのね」とあとから気付く点があるので、総体としてそういうことを言いたいのかな、と汲んであげれば、まあいいかと思う。そういうことを言いたいのか?