戦争責任

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000011679

感想・レビュー・書評

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  • 書かれた当時すでに戦後40年で戦争責任など問題にもならない雰囲気の時代だったと著者も言っているが、それから37年たった今読んで、決して古い内容だとは思わない。綿密に資料をあたって関係国のそれぞれに対する責任と自国民に対する責任、そして、国民一人一人についても、それぞれの立場でどういう責任があったかを詳細に検討している。反戦だった共産党までも軍部が戦争に突き進むのを阻止できなかった責任があるという厳しい見かただ。歴代自民党政権が公言しなかった敵基地攻撃能力を平気で保有しようとしている岸田政権の今こそ多くの人に読んでほしいと思う。正しく事実を認識して、自国についても他国についても批判し反省すべきところはするという手順を踏んだうえでないと平和は構築できないと思う。これを自虐というのはおかしい。

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著者プロフィール

1913年生。1937年東京大学文学部国史学科卒業。現職、東京教育大学文学部教授。著書は『植木枝盛研究』『革命思想の先駆者──植木枝盛の人と思想』『戦争と教育をめぐって』他多数。

「2015年 『植木枝盛 無天雑録 〈オンデマンド版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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