いのちとは何か 幸福・ゲノム・病

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000050586

作品紹介・あらすじ

「いのちとは何か」は、永遠の問いとも言える大問題です。現代の生命科学はその問いかけにどのように答えようとしているのでしょうか。生命の“原理”をつかみ出すことができるとすれば、それは何でしょうか。またそれは、物理学の原理とは異なるものなのでしょうか。環境との相互作用の中で生まれ進化してきた生命は、“偶然”と“必然”の狭間を歩んでいます。いのちのダイナミズムと人の幸福について、世界的に知られる免疫学・分子生物学研究の第一人者が語ります。

感想・レビュー・書評

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  • 正直、生物学のことは私には難しい。でも、本庶先生の生命科学と命に対する思いに共感した。
    命とは幸せであること。幸せであるには、不安感を拭うのが大切。人間の好奇心が科学を発展させたが、人間の活動には限界がある事を知らねばならない。全てを解明することが必ずしも人間の幸せにつながらないかもしれない。
    最終章の言葉に、人間としての謙虚さを感じた。
    巻末の物理学の先生との対談も興味深い。

  • ノーベル生理学・医学賞受賞した分子生物学者による生命科学の今後の指標

    現代の生命科学がやや易しく解説されながら、
    未来の学問の在り方について書かれている

  •  ノーベル賞の受賞が決まった著者の本を、偶然見かけ、読了。生命科学の革命的進歩をもとに、”人間とは何か”という問いの答えに、我々を誘う。自身の研究の成果に関しての控えみな発表が微笑ましい。一般のタブーを打ち壊すためにも、著者のような”権威”を持った発言が望まれます。

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著者プロフィール

本庶佑(ほんじょ たすく)
1942年、京都市生まれの医師、医学者。専攻は分子免疫学で、日本を代表する分子生物学者。2018年、ノーベル医学生理学賞を「免疫制御の分子の発見とがん治療への応用」によってジェームズ・P・アリソンと連名で受賞。
京都大学名誉教授・高等研究院特別教授、公益財団法人先端医療振興財団理事長、ふじのくに地域医療支援センター理事長、静岡県公立大学法人顧問、日本学士院会員、文化功労者。
免疫細胞の働きを抑えるブレーキの役割をもつ分子、「PD-1」を発見しその仕組みを解明。PD-1にブレーキをきかせ、免疫細胞にがんを攻撃させる治療薬を共同研究で生む。ロベルト・コホ賞、日本学士院賞、恩賜賞など国内外で数多くの賞を受賞。2013年文化勲章を受章。

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