- Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000050586
作品紹介・あらすじ
「いのちとは何か」は、永遠の問いとも言える大問題です。現代の生命科学はその問いかけにどのように答えようとしているのでしょうか。生命の“原理”をつかみ出すことができるとすれば、それは何でしょうか。またそれは、物理学の原理とは異なるものなのでしょうか。環境との相互作用の中で生まれ進化してきた生命は、“偶然”と“必然”の狭間を歩んでいます。いのちのダイナミズムと人の幸福について、世界的に知られる免疫学・分子生物学研究の第一人者が語ります。
感想・レビュー・書評
-
正直、生物学のことは私には難しい。でも、本庶先生の生命科学と命に対する思いに共感した。
命とは幸せであること。幸せであるには、不安感を拭うのが大切。人間の好奇心が科学を発展させたが、人間の活動には限界がある事を知らねばならない。全てを解明することが必ずしも人間の幸せにつながらないかもしれない。
最終章の言葉に、人間としての謙虚さを感じた。
巻末の物理学の先生との対談も興味深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2階書架 : 460/HON : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410162826
-
ノーベル生理学・医学賞受賞した分子生物学者による生命科学の今後の指標
現代の生命科学がやや易しく解説されながら、
未来の学問の在り方について書かれている -
-
ノーベル賞の受賞が決まった著者の本を、偶然見かけ、読了。生命科学の革命的進歩をもとに、”人間とは何か”という問いの答えに、我々を誘う。自身の研究の成果に関しての控えみな発表が微笑ましい。一般のタブーを打ち壊すためにも、著者のような”権威”を持った発言が望まれます。