- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000071543
作品紹介・あらすじ
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり」。著名なこの一文で始まる本書は、近代日本最大の啓蒙家である著者が、生来平等な人間に差異をもたらすのは学問の有無によると説く。彼のすすめる学問とは、西洋実学の批判的摂取である。明治の人心を啓発したその言は、一世紀を経た今日も清新である。
感想・レビュー・書評
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「学問のすゝめ」(初版1872, 1876完) は当時のベストセラーとなり、福沢諭吉 (1834-1901) は啓蒙思想家としての地位を確立し、彼が創立した慶応義塾は、福沢山脈と呼ばれる多様な人材を輩出した。
この本は、人々が生きていく際の基本的な考え方を提示している。21世紀の我々にとっても目から鱗が落ちる考え方が多く、現代日本人にとっても、必読の一冊である。以下にその一例を示す。
「顔色容貌の活発愉快なるは人の徳義の一箇条にして、人間交際において最も大切なるものなり。------言語容貌も人の心身の働きなれば、これを放却して上達するの理あるべからず。------今日より言語容貌の学問と言うには非ざれども、この働きを人の徳義の一箇条として等閑にすることなく、常に心に留めて忘れざらんことを欲するのみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015/1/17読了
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文体が少し古く読みづらくスラスラとは読めなかった。それでも書いてあることは世の中の本質、時代によって変わらないものだと思う。読んで置いてよかった。