或阿呆の一生 (岩波文芸書初版本復刻シリーズ)

著者 :
  • 岩波書店
3.25
  • (2)
  • (5)
  • (10)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 38
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000091466

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小説の前書きって、筆者のエゴが偽善に優しく包まれている気がして大好きです。この作品に限って言えば、その姿勢が最後まで一貫していてとても気持ちが良かったなあ。捻くれていると言うよりは単純に根性が曲がっているという安心感。

    特に好きなのは6.病7.結婚16.枕31.大地震33.英雄かな。23~30も勿論大変興奮するけどさ、女ですから。全体を通してポエティックなのに刺すようにぶすりと鈍く、気がつけばずぶずぶと抉られていく感覚に心からうっとり。

    「彼の作品の訴へるものは彼に近い生涯を送った彼に近い人々の外にある筈は無い」って言い出したのには盛大に笑わせていただいた。なんて汎用性の高い素敵な言い訳言い逃れ。もうこれだから芥川さんだいすきよ。

  • よくわかりませんでした…。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1892年(明治25)3月1日東京生れ。日本の小説家。東京帝大大学中から創作を始める。作品の多くは短編小説である。『芋粥』『藪の中』『地獄変』など古典から題材を取ったものが多い。また、『蜘蛛の糸』『杜子春』など児童向け作品も書いている。1927年(昭和2)7月24日没。

「2021年 『芥川龍之介大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

芥川龍之介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×