- Amazon.co.jp ・本 (63ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000093507
感想・レビュー・書評
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大変勉強になりました。今の日本に足りないことが書いてある。すべき事が書いてある。ぜひ、たくさんの人に読んで欲しい。
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日本社会は、金持ちにはいよいよ金儲けができる道を、貧乏で力の弱い者にはいよいよ貧困と諦めへの道を、国策として推進している。
その哲学とは、金持ちを優遇すれば儲けはみな自分のものになるからと、金持ちはもっと金儲けに励むだろう、貧乏なものは飢え死にしないために不満があっても文句を言わずに働くだろう、それが、効率的に富をふやす最上の方法だ、というもの。
それは、短絡的には効率的であるようにみえても、多くの人から働く場を奪い、人材を埋もれさせ、生きがいを失くさせ、子ども達の芽を摘み取り、人間らしい助け合いやコミュニケーション能力を破壊してしまい、それでは社会は維持できない。
そんな格差社会を「生活者」は望んでいない。
生活者が望んでいるのは、健康で文化的な生活なのだ。
でも、現在の日本は格差社会であり、そのゆくえにあるのは、大多数が下層におちていく二極分解。
うつ病や自殺者の増加、農業や自営業の衰退、フリーターの増加などが懸念される。
でも、生活者である私たちは、そんな市場の競争原理至上主義の社会ではなく、人間が人間らしく生きていける社会、助け合い補い合える社会を望む。
そういう社会は、利潤を求めて自動的に動いていく社会とは違って、人間が自覚的に努力してつくっていかない限り、作り上げることはできない。
人権を大切にし、誰も排除されない福祉社会、そんな人間連帯の社会の実現をめざす。
そのために、自分はどんな人生を全うしたいのか、勝ち負けの格差社会に生きがいを見出すのか、共有の財産である人権や平和、自由と平等の社会に希望を見出すのか、胸に手を当てて考えてみよう。 -
この本を読んで、どんなに経済が発達している国でも社会格差が存在するということがわかりました。格差は完全になくせないが、私たちが、それをこえて何をするべきかについてもこれから考えるようになりました。まだ、格差というのはあっていい格差とあってはならない格差があります。
それが世界各国にとって真剣に考えることだと思います。 -
【出版社による内容紹介】
勝ち組・負け組の競争原理によって,貧富の二極分解が急速に進行し,子どもたちは選別によって疲れ果てている.なぜ日本は生活者が望むのとは正反対の道に迷い込んでしまったのだろうか? 生活こそはすべての指標と考える著者が,いま急速に進む格差の拡大に警鐘を鳴らし,人間的な連帯の社会をつくっていく道をさぐる. -
格差社会を乗り越えて人間らしく生きよう!ということのためにやるべきヒントが詰まっています。ブックレットなので、とっても読みやすいです。
講演よりもこちらの方がトーンがやさしいです。 -
06.6.9 ブックレットだけど、読みごたえあります。オススメ。
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分類=経済・生活。05年4月。
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大学教授のおばちゃんが切々と語る。
ブックレットだけに、論理の飛躍が多く、読み応えなし。