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- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000225977
作品紹介・あらすじ
精緻で鋭利な思考で、21世紀のフェミニズム批評を牽引した竹村和子(1954‐2011)。資本主義と異性愛主義の抜き差しならぬ関係を精神分析を援用して暴き、生政治にあまねく覆われた現代社会におけるフェミニズムの困難な位置に迫る。バトラーら欧米の理論家と濃密な対話を重ね、翻訳の(不)可能性を見据えた上で、なおも、「境界」の危うい裂け目を生きる夢を語る。思索がそのまま自らにはね返る息詰まる場で、読み・書き・考える行為の意味、性と生のありようを根底まで突き詰めようとした著者が残した言葉の数々。盟友・上野千鶴子が、その軌跡をあかす解説を付す。
感想・レビュー・書評
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アンティゴネに関する評論は参考になった。あの作品にこういう見方もあったんだ。アンティゴネがそんなに人気とは知らなかったな。
なんとまあややこしいことばっかり考えながら生きている人もいたもんだ。
私は人と関わるための門を閉ざされていた。けれど、変な言い方だけど、それは人とうまく関われない自分と直面するのを免除されていたということでもあった。でもやっぱり、私は人と関わって生きたい。 -
久しぶりにこうゴリゴリの理論書を読んだ気がするのだけど、過去に蓄積した知的体力に救われて、何とか読み通すことができた。これが彼女の遺著なのが惜しいですね。
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