公正としての正義 再説

制作 : エリンケリー 
  • 岩波書店
3.21
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本棚登録 : 177
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000228466

作品紹介・あらすじ

『正義論』『政治的リベラリズム』などによってその名を知られる政治哲学者が、規範的理論としての正義論に向けられたさまざまな批判に応答しながら、みずからの理論的全貌と到達点とを簡潔にしめす。八〇年代に始まる理論的転回以降、自説の整合性と系統性を確保すべく格闘した著者による生前最後の著作となった本書は、ハーヴァードでの講義録をもとに加筆・編集したものであり、ロールズの数ある著作を理解する鍵となるものである。

感想・レビュー・書評

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  • 難しい。
    こういうのはちゃんと講義を受けて学ばないと理解できないよ……。

    <blockquote>公正としての正義は、最後の解答(*自由で平等な市民たちが相互の利益あるいは全としてみなすものを考慮して取り結ぶ合意)の一形態を探る。すなわち、社会的協働の公正な条項は、協働している人々が取り結ぶ合意によって与えられるべきである。こうなる理由は、穏当な多元性と言う想定を所与とすれば、市民たちが、聖典であれ、宗教的制度や伝統であれ、いかなる道徳的権威に同意する事もありえないということである。同様に、道徳的価値秩序や誰かが自然法とみなすものの命令に同意する事もありえない。そうだとすれば、市民たちがすべての者に公正な上演の元で相互に取り結んだ合意よりも、もっと良い選択肢はあるのだろうか。(P.25)</blockquote>

    <blockquote>公正としての正義そのものは功利主義的ではない。(P.192)</blockquote>
    <blockquote>公正としての正義はリベラルでない。(P.326)</blockquote>

    <blockquote>格差原理は、多くの望ましい特徴を備えており、正義の政治的抗争の為の互恵性の観念を単純な仕方で定式化しているのである。(P.234)</blockquote>

  • 上田渉さんの本にて、「正義とは何だろう?」と思ったら読んだらいいと紹介されていた。

  • 授業のためのリーディング。一章を読んだよ。これから、レポート作成!

    土曜日、読み終わったぞー!第一章!
    レポートにするぞー!

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著者プロフィール

ジョン・ロールズ (John Rawls)
1921-2002年。アメリカの倫理学者。元ハーヴァード大学教授。1950年プリンストン大学にて「倫理の知の諸根拠に関する研究」で博士号取得。コーネル大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)を経て、1962年ハーヴァード大学哲学部教授に就任、哲学科主任を経て、1991年より名誉教授。ほかの著書に『正義論』(改訂版、川本隆史・福間聡・神島裕子訳、紀伊國屋書店、2010年)、『万民の法』(中山竜一訳、岩波書店、2006年)、『公正としての正義 再説』(エリン・ケリー編、田中成明ほか訳、岩波現代文庫、2020年)、『ロールズ政治哲学史講義』(Ⅰ・Ⅱ、サミュエル・フリーマン編、齋藤純一ほか訳、2020年)などがある。

「2022年 『政治的リベラリズム 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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