- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000238991
作品紹介・あらすじ
戦後の混乱で朝鮮に残留した日本人、里帰りを果たせぬ日本人妻、植民地支配の傷跡の数々…….いまだ国交のない隣国との関係を、日本政府は歴史の清算もせず、断絶する方向に舵を切って来た。しかし、両国には切ることのできない絆がある。40回におよぶ訪朝取材をもとに、貴重な写真とルポで、朝鮮に残る〈日本〉を照射する。
感想・レビュー・書評
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朝鮮からみた日本を知りたい人へ
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この時代にあって、朝鮮(著者が示す北朝鮮と呼ぶことへの抵抗はさもありなん)についての情報がきわめて乏しい。学校教育がどうこう言わずとも歴史は学べる。現在の日朝問題は連日報じられる。しかし、朝鮮の市井の人びとの暮らしについては、朝鮮側も公開を厳しく制限するが、日本側も積極的に取材する姿勢が希薄だからか、どうにも勝手な想像の域を出ない。ここに知る朝鮮の人びとは、そこに暮らすこととなった残留日本人や日本人妻に対してなんとも温かい。豊かさはとらえ方によるけれど、少なくとも親族が支えあって幸せそうだ。貧富の格差なんて日本だって激しい。写真で見る朝鮮の人びとの表情からは、その心根の優しさを窺い知ることができる。韓国を含め、朝鮮半島と日本との問題はかねてより本書にあるとおりだと心に留めている。“半島を分断したのは米ソでも、その端緒は日本の植民地支配にある”
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今も北朝鮮に残留日本人や日本人妻がいるんですね。
でも住んでいる世界が違いすぎて奉仕しようとしたりする気持ちがあまりよくわかりませんでした。
それに筆者は安倍政権に批判的みたい。 -
東2法経図・6F開架:319.2A/I89d//K