〈人型〉の美術史――まなざしの引力を読む

著者 :
  • 岩波書店
2.25
  • (0)
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 22
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000245104

作品紹介・あらすじ

人類が、古代エジプト彫刻の前で、"モナ・リザ"の前で、ビル・ヴィオラの映像作品の前で立ち尽くすのはなぜか。細部をたどる一つ一つのまなざしの動きを緻密に分析し、この深遠なる謎に迫る。その果てに、誰も語らなかった美術史が浮かびあがる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私達はマスコットや人物写真、人形を持ち、それらに精神的な拠り所を求めることがある。このような人工的な<ヒトのカタチ>をした物体は私達にどのような影響を与え、変化をもたらすのか。本当に心の支えとなる<ヒトのカタチ>とは何なのか。基礎知識なしには読みづらい本かもしれないが、私達にとって身近にある<ヒトのカタチ>の本質に迫る興味深い本である。
    (社会・人間科学系社会・人間科学コース M1)

  • かなり難しい! ただ、古代から最近まで様々なアートを使っている。

  • 旧石器時代から現代美術に至るまで古今の作品を精緻にたどりながら,その謎に肉薄する

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1940年、名古屋市生まれ。名古屋大学文学部哲学科(美学美術史)卒業。1965年、69年、美術出版社主催芸術評論募集に入選。以後、近・現代美術の評論活動を展開。2011年まで名古屋造形大学造形学部教授を務める。国際美術評論家連盟会員。
著書:『鮮烈なる断片──日本の深層と創作現場の接点』(杉山書店、1984年)、『アート・ジャングル──主体から〈時空体〉へ』(水声社、1999年)、『新・北斎万華鏡──ポリフォニー的主体へ』(美術出版社、2004年)、『生体から飛翔するアート──二十一世紀の《間知覚的メタ・セルフ》へ』(水声社、2006年)、『〈人型〉の美術史──まなざしの引力を読む』(岩波書店、2011年)ほか多数。

「2015年 『いきのびるアート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村英樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×