フードバンクという挑戦  貧困と飽食のあいだで

著者 :
  • 岩波書店
3.84
  • (13)
  • (13)
  • (16)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 130
感想 : 32
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000246446

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 611.3

  • フードバンクという活動について,手際よく紹介する本

    私にとって新しい知見はなかったが,説得力のある良い本だと思った。

  •  生きるだけで精いっぱいである時代を超えて、じゃあ生きて何をするの? と問われる時代になっている気がする。いやもちろん、生きるのが第一なんだろうけれど……少なくとも生きるだけで精いっぱいではない人は、それを考えざるを得ないような。
     ……豊かさとは何でしょうね。

  • 賞味期限
    エマーソン食料寄付法
    バックパックプログラム
    カーブスジャパン


    「相手の立場に立って考えよう」と私たちはよく言ったり、言われたりする。けれど「つい、相手の立場に立ったつもりになって、こうしてあげよう、あぁしてあげよう」となると、相手から思うような反応が得られなかったときなどに「差別的な偏見を、かえって自分の中につくってしまう」

  • 企業でまだ食べられるのに捨ててしまわなければならない食べ物を、引き取って、それを福祉施設やシェルターに配布する、こんな活動があるなんて初めてしった。
    缶詰が詰まったダンボールが凹んでいるというだけで、中身は全然食べられるのに、1箱全部返品になり、結局廃棄処分せざるを得ない。
    そうやって、たくさんのまだ食べられるものが捨てられている一方で、日々の食べ物に困っている人たちがいる。
    こういう活動がもっと広がるといいなぁと思う反面、廃棄が少なくなるような工夫も必要、でもそうすると、この運動が立ち行かなくなる...?

    アメリカで始まったこの運動のこれからの課題なんかも書いてあった。
    フードバンクが食べ物を与えるだけでは、貧困はなくならない。長期的に考えれば貧困をなくすことが必要。でも、その対策を練っている間にも、お腹をすかせている人たちは目の前にいるわけで、「今」できることをやることが必要なんだと思った。

  • 分類=食生活・食糧問題。08年7月。吉兆の問題などで話題になった、残飯の使いまわしですが、食糧を大切に、世界中で飢える人がいないようにするための努力は大事です。

著者プロフィール

大原悦子 新聞記者として17年働いた後、フリーランスに。2008年から大学教員。50歳を過ぎて初めて書いたお話『カタッポ』が、福音館書店の創立60周年を記念した「絵本にしたいお話」に選ばれ、「こどものとも」(2014年1月号)として出版された。「そういえば、幼稚園児の頃の夢は絵本作家だった!」と思い出す。その後、『ケロリンピック』(福音館書店)も刊行。本作が絵本3作目。その他の著作に『フードバンクという挑戦-貧困と飽食のあいだで』(岩波現代文庫)、『ローマの平日 イタリアの休日』(コモンズ)がある。好きな動物は、もちろんキリン!

「2021年 『チリンでんしゃ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大原悦子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デールカーネギ...
エーリッヒ・フロ...
ヴィクトール・E...
遠藤 周作
ロバート キヨサ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×