加藤周一を読む――「理」の人にして「情」の人

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000258210

作品紹介・あらすじ

専門領域を軽やかに飛び越えて、古今東西、森羅万象に興味・関心をひろげ、書くこと、読むこと、語ることを中心に営まれた加藤周一の九〇年近い人生。その生涯にわたっての言動をゆるぐことなく支えたものとは何だったのか。「ことばと人間」を信じ、尊び、愛し、なによりも大事にしつづけた、その著作活動の全軌跡を展望する。

感想・レビュー・書評

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  • ジャーナリストであり、氏の著作を編集してきた人の文章であり、読みやすい文章ではあったが、氏の文が古今東西、様々な範囲に広がり、主に古典を中心とした文献理解から著作が広がっているので、その素養がないと理解は難しい。最終的には氏の著作活動は、日本の文化・思想における「変化と持続」「時間と空間」「此岸性と彼岸性」「特殊性と普遍性」「戦争と知識人」を追求し、突き詰めると日本人とは何か、日本文化とは何かを追求し続けた。晩年の「九条の会」に参加するまでは政治参加や社会活動への関与は多くはなかったという話は意外だった。

  • 日本文化論と、晩年の政治社会への文章から読み始めるかな。

  • (要チラ見!)

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著者プロフィール

鷲巣 力 (わしず・つとむ):1944年生まれ。東京大学法学部卒業。平凡社に入社し、林達夫著作集や加藤周一著作集の編集に携わる。雑誌『太陽』編集長、同社取締役。退任後はフリー編集著述業を営み、立命館大学加藤周一現代思想研究センター設立時に同センター長に就き、現在、同研究センター顧問。著書に『加藤周一を読む』(岩波書店)、『書く力──加藤周一の名文に学ぶ』(集英社新書)など多数。

「2023年 『丸山眞男と加藤周一 知識人の自己形成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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