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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000260381
作品紹介・あらすじ
近年、国際関係に関する教育や研究は隆盛であるにもかかわらず、「国際関係学」や「国際学」の「原論」はなおざりにされている。この学問は、現代世界の認識と「問題解決」にどのように貢献するのか、独自の方法論はあるのか、輸入学をこえて体系はどう構築されるべきか。「世界関係性の広領域学」と捉える著者が試みた画期的な原論。
感想・レビュー・書評
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広領域学としての国際関係学の原型、もっとも広い範囲で国際関係学が成立しうる客観的な可能性について述べたものである。
国際関係学の場合、専門性とは何かという問題は既往の分化した諸科学の場合であれば、専門性とはそれぞれのディシプリンにほかならない。そうした意味での独自の専門性は諸学の総合的な研究教育体系としての国際関係学には存在しない。
総合の中の専門化ともいうべき専門性が要求される。
平和学が国際政治学や国際問題評論が陥りやすい安易な平和観に歯止めをかけた点で重要な貢献をした。
近代以来の国際関係において用いられてきた勢力という概念は、古典的には軍事力を心理的強制の手段として他者の意思ないし行動を支配する能力と規定することができる。
リアリズムは国際システムにおいては国内政治構造と関わりなく、およし主要国といえる国々の間には、戦争とは限らないにせよ緊張が存在することであり、第二には国足システムにおける権力の配分状況と国際経済レジームとの間に相関関係を認めている。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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