天使の記号学 (双書現代の哲学)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000265829

作品紹介・あらすじ

天使とは現実の大地を離れて浮遊する精神-バーチャルなリアリティに自足する現代の悪しき「天使主義」と対決するために、中世実在論を手がかりに、リアルなものの再定義を試みる。現代の病を、豊饒な中世的思考の鏡に映す。

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  • 帯書
    希薄なリアリティ
    現代に病を、豊饒な中世的思考の鏡に映す。

  • [ 内容 ]
    天使とは現実の大地を離れて浮遊する精神―バーチャルなリアリティに自足する現代の悪しき「天使主義」と対決するために、中世実在論を手がかりに、リアルなものの再定義を試みる。
    現代の病を、豊饒な中世的思考の鏡に映す。

    [ 目次 ]
    序章 リアリティのゆくえ
    第1章 天使の言葉
    第2章 欲望と快楽の文法
    第3章 聖霊とコミュニカビリティ
    第4章 肉体の現象学
    第5章 「存在」の一義性と媒介の問題
    第6章 普遍とリアリティ
    第7章 「私」というハビトゥス

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    [ 参考となる書評 ]

  • 天使崇拝への反駁書。中世スコラ哲学の立場から徹底的にグノーシス主義の現実逃避を批判。

  • 透明であろうとすることには、呪詛的な要素が含まれている。

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著者プロフィール

山内 志朗(やまうち・しろう):1957年山形県生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。慶應義塾大学名誉教授。専攻は哲学。著書に『天使の記号学』『存在の一義性を求めて――ドゥンス・スコトゥスと13世紀の〈知〉の革命』(以上、岩波書店)、『ライプニッツ――なぜ私は世界にひとりしかいないのか』『〈つまずき〉のなかの哲学』(以上、日本放送出版協会)、『普遍論争――近代の源流としての』(平凡社ライブラリー)など多数。共編著に『世界哲学史(全8巻、別巻1)』(ちくま新書)などがある。

「2023年 『中世哲学入門 存在の海をめぐる思想史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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