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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000268240
作品紹介・あらすじ
列島の人びとは、水田稲作農耕だけではなく、焼畑、狩猟、漁撈など、多様な方法によって糧を手にし、生きてきた。食料の確保のほか、生活を支える職人や商人の世界からも生業の実態を明らかにし、民俗と歴史の特質を探る。
感想・レビュー・書評
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政治的に、農家、特に稲作に重点をおいてきたために、他の職業が無視されるなどして、日本は稲作中心だったのだ、と言ってきた今までの歴史を批判的に眺め、ほかの職業の可能性へ挑む。
実質的には、多くの農家が兼業してきた。冬の間は田畑の仕事ができないから、農家の人が猟師をやったり、工業に手をだしたりしてきた。
また、田んぼには鯉がいれられたり、それが養魚に結びついたりしてきたのだ。
米の租税性を重視するために肉食を貶めたり、仏教と絡めて肉食や屠殺・皮革は穢れとしてきたが、武士階級だって食べたりしてきた。牛馬の食は基本禁止されていたが、それは表向きなもので、かなり食べられてきていたもの、とのこと。
なんだかねえ。
けれど、そうやって、アンダーな文化を取り締まらないことにより受け入れられていた人とかもいるんだよな、家を追われて流れてきた人とか。差別はよくないけど、今と比べて悪いとか、一概にどうとか言えない。複雑です。
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