10代のうちに考えておきたい「なぜ?」「どうして?」 (岩波ジュニアスタートブックス)

著者 :
  • 岩波書店
3.71
  • (1)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 98
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000272490

作品紹介・あらすじ

「虹は本当に7色?」「男女の平均寿命はなぜ違う?」「友だちは多いほうがいい?」「なぜ学校に行かないといけないの?」「努力すれば夢はかなう?」。身の回りにはフシギなことやわからないことがたくさんあります。ちょっと立ち止まって考えてみよう。「なぜ?」と問うことがあなたの世界を広げます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小学高学年から中学生向けの本を探して。

    岩波のジュニスタ(ジュニアスタートブックス)初めて読みました。
    https://www.iwanami.co.jp/news/n38663.html
    中学生に向けた新書の入門編のようなものです。
    これはサイズ、持ち心地、めくりやすさ(表紙が柔らかい)、色合いや挿絵の優しさ、読むのに丁度いいですね!この製本もっと出てほしい。


    内容も読みやすくわかりやすいです。
    「地震はどうやっておきるの?」のような自然科学の疑問、差別や戦争や政治など社会を知って持つ疑問、友達や将来のことなど中学生の心のモヤモヤ。
    明快な答えが出ないことも多いですが、きっちりと正解を出すのではなく、自分で考えるヒントを示したり、質問者に優しく寄り添う言葉も添えます。
    著者が積んできた経験は、あとがきや、回答文章でも見られます。そこからは、全く同じ考えや正解にたどり着かなくても良い。これから社会に出ていく中学生には、人がそれぞれの経験を積んで自分で考えること、傷ついている人のことを想うことが伝わるんじゃないかなと思います。

  • 10代の悩みがまとめられていて、それに対する誠実でやさしい回答が書かれている。子どもにこんなこと聞かれたら、私なら詰まってしまうだろうが、なるほどこのように答えるのもありだなと思ってしまった。

  • 白目の意味。
    人間だからこそ、でしたか。
    考えて、伝えなきゃ始まらない生きもの。
    「なぜ?」「どうして?」は生きることの基本。
    日本における差別の例として男女差別と国籍差別が書かれているけど、ここに部落差別はでてこないんだなあ。
    本に書いてあること、誰かが言っていること、ネットに書いてあること、どれも100%正しくもなければ、100%間違ってもいない。
    なぜ、どうしてと色んなことに興味をもって調べて、「正しい」の不確かさにも触れて、自分の世界をどんどん広げてほしい。

  • 世界を股にかける人物の手になる人生指南書。って大げさに書いてみたけど、実際には、穏やかな人生相談みたいな体。分野を問わず押さえておきたい考え方が盛りだくさん。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1976年東京生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院修了後、旅をしながら文章を書いていこうと決意し、2003年に妻とともに日本をたつ。オーストラリアでのイルカ・ボランティアに始まり、東南アジア縦断(2004)、中国雲南省で中国語の勉強(2005)、上海で腰をすえたライター活動(2006-2007)、その後ユーラシア大陸を横断して、ヨーロッパ、アフリカへ。2008年秋に帰国し、現在京都在住。著書に『旅に出よう』(岩波ジュニア新書)がある。

「2010年 『遊牧夫婦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

近藤雄生の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×